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最近の話

たいやき君が
「たとえ体が溶け落ちても、暗い底に沈んでも、僕は海を泳ぎたい」
などと言い出したので協力することにした。有志十数人が集まり「泳いで!たいやき君プロジェクト」発足。プロジェクト名がなかなか決まらずグダグダ極まってきたころ誰かの発した「泳いで!たいやき君でいいじゃん、他人力っぽくて」という一言で名称決定。暇人の集まりであることが早くも露見。
 まずはたいやき君をどうやって防水するかについて議論した。結果土鍋アーマーを作ることになった。素材に関して土鍋派と金型派で意見が分裂、マリカーで雌雄を決すべしとスーファミを引き出したところで土鍋派から土鍋だけど鋳型で作ろうという最高にロックな折衷案が提示されて金型派陥落。金型派がウッキウキでたいやき君から型を取り鋳型を製作。これで第二・第三の泳ぎたいたいやき君が出てきても笑顔で送り出せると一同歓喜。
 無事たいやき君の全身を覆う土鍋仕立ての鎧が完成したものの、小学生男子がヤクルトでつくったガンダムみたいな有様を目の当たりにして僕は思わず生唾飲んだ。多分その場に居た全員が飲んだ。
 入道雲が広がる快晴の日、たいやき君は土鍋をまとってそろりと海に飛び込んだ。すごい、すごいよ、濡れない、僕は泳げる!泳げるんだ!と土鍋の中から反響音を伴ってたいやき君が叫ぶ。音がこもっちゃって何言ってんだか全然わからない。わからないけど伝わった。感動だ。青から白のグラデーションで塗られた釉薬が太陽光でぬらぬら光り、たいやき君は生魚のようだった。たいやき君は泳ぐだけでなく魚になった。

っていう夢を見た。集まった有志は全員僕だった。
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浅野あわわ

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